「窓の外側」は、静岡に向かう電車の、題名の通り“窓の外側”を観ながら考えた作品です。
変わっていく景色と変わらない人々を目の前にしたとき、この街を離れたときのことを想い出しました。当時の記憶は曖昧だけれど、自分にも「ふるさと」があるんだなという想いがこみ上げて、改めて、この街を映画として、そして物語として書き留めておきたいと考えました。
何気ない毎日が進んでいき、その先に今日があり明日があります。
自分を取り囲む世界は変化していき、さまざまな出来事が起こっています。
あっと言う間に過ぎていく時間のなかで、何を思い、誰を想い、どう過ごしていくのでしょうか。
作品を観た後、フッと家族や友達、そして、生まれ育った街、過ごした日々を想い出したくなるような、そんな作品をつくりたいと思い、撮影をしていました。
静岡の皆さんにはもちろん、日本全国の皆さんにも、ぜひ観ていただきたいと思っております。
どうぞよろしくお願い致します。
監督 柴田 啓佑